戴冠式前夜

頂きを目指す彼等の背中

26年目


 何を書こうかなあと思いながら、過去に髙木くんの魅力は語ったしなあと言うことで私の髙木くんへの徒然な思いをかいていこう思います。

髙木くん、26歳の誕生日おめでとうございます!!

 髙木くんが生まれて、事務所に入って、Hey!Say!JUMPでいてくれたこの25年間、私にとってはかけがえのないものです。
 髙木くんが道に迷った時、もしあのドアを叩いていたら私は“髙木雄也”という存在に気付かぬままの人生を歩んでいました。
 髙木くんが好きで、Hey!Say!JUMPが好き。そこから毎日の楽しみができて、人との繋がりも出来て、私は髙木くんのファンになれて最高に幸せな生活を送っています。辛くて、やめたいと思った時に踏み留まってくれて有り難う。あの頃の髙木くんを支えてくれていたファンやメンバーに有り難う。たくさんの感謝で作られた私の幸せな毎日です。

 期間限定ユニットのHey!Say!7としてデビューした時、私はKAT-TUNの大ファンでした。学生として、ちっぽけなプライド故か「可愛いけど好きにはならないな」なんて斜に構えていたあの日の自分に言いたい「こんなに好きになってるよ!」って。KAT-TUNが好きで6人のKAT-TUNを追い続けていた私の、一番悲しく辛い時期を埋めてくれたのは髙木くんでした。
 「赤西くん意識」なんて言われ続けた髙木くん、本当は可愛くてこどもっぽくて、純粋な少年でした。Jr.の頃から身長が高くて見た目や声も大人びていて、事務所はきっと「赤西くんや亀梨くん」みたいな、ちょっとワルイ男の子で髙木くんのことを売り出したかったんだろうな。でも髙木くん本来の性格は、百八十度違っていて、そしてそれを補う経験値もあの頃は少なくて、更には「赤西くん亀梨くん」と言う辿り着かなくてはいけない大きな壁があって。髙木くんに課せられたものはどうしようもなく大きくて、髙木くんは本当に辛い時期だったんだろうな。
 ごくせんの時期はセンターやメインにいることが多かった髙木くんが後ろに下がった時「チャンスをものにできなかった」とたくさん言われました。確かにそうかもしれない。それでも髙木くんはあの頃があったからこそ今の髙木雄也なんだと思っています。それに私は髙木くんが努力しなかったとは思わないし、髙木くんがあのままのキャラクターとして推されていたなら、今の髙木くんはいないだろうと思うので、「メインに髙木くんがいないこと」は辛くありませんでした。
 髙木くんの今の交遊関係にあがるメンバーがごくせんの時の共演者なのはとても嬉しいことで、あの頃の辛くて芸能界をやめようとしていた髙木くんを支えてくれた人達が今も髙木くんを構成しているのだと思うと、それこそ“絆”の強さを目にしているんだ、と思えます。
 ごくせんの頃の髙木くんはメンバーと目に見えて分かる境界線を引いていました。笑顔も少なくてあまり自分から会話もしなくて。世間に求められている「クールな髙木雄也」を演じていたのかな。髙木くんにとって“クール”な自分こそが、アイドルとしての仮面だったのかもしれない。一匹狼何て言われて、皆が楽しそうにしていても一人で携帯を弄っていた髙木くんが、メンバーの中で楽しそうに笑って、話して、弄られて。“今の髙木雄也”こそが本来の髙木くんなのかな、と私は思っています。
 Jr.の頃の甘えた喋り方はもうすっかり大人になって、それでも優しい性格を写し出したような声のトーンとテンポが好き。どんなに弄られたって、バカにされたって笑って受け入れる髙木くんの人の良さが愛しい。でもダメなことはダメ、悪いことは悪い、そう言える髙木くんの大人な部分は人として目標にしたい。きっとメンバーの中で、辛くても悲しくても一番早く大人にならざるを得なかった髙木くん。酸いも甘いも真っ先に経験したからこそ、Hey!Say!JUMPとしての彼の立ち位置が時に苦しく、時に切ない。
 髙木くんは今でも「ごくせんの人」ですし、「クールでチャラくて怖い一匹狼」。そのイメージを敢えて払拭せずにHey!Say!JUMPとして出演した際に見せる「キャラクターとしての髙木雄也」は、きっと世間の予想通りの髙木雄也です。「口が悪くて、発言が軽くて、突っ張っている」。正に「赤西くんと亀梨くん」の後を追うように植え付けられた髙木くんのキャラクター。髙木くんに全くその要素がなければ、確かに課せられなかったものだと思いますし、クールで大人びた髙木くんの見た目はKAT-TUNに通じるものがあると思います。だからこそ「怖い」と後輩から思われていることを知っていて「だったら俺がやろう」と後輩にきつく言う立場を選ぶ髙木くんは、髙木くんの中身はメンバー思いで、後輩思いな優しい人です。
 世間に広まった”髙木雄也“は決して良いものではなくて、それを敢えて被ろうとしていた時期もあるからこそ評判も良くなかった髙木くん。それでも今の髙木くんがいるのは、メンバーがいるからなんだろうな、と思います。髙木くんはキャラクターが崩れるのを嫌ってファンへの暴露を嫌がっていたけれど、山田くんや有岡くんの口から出てくる「本当の髙木はね」という言葉が大好きでした。
 今はその“本当の髙木はね”が色んなメンバーから発信され、あらゆる媒体でファンが直接見られるようになった最高の時期だと思います。25歳の髙木くんは、「弄られキャラクター」としてたくさんの笑いと笑顔を届けてくれました。そうしてあの頃見られなかった「メンバーと笑い合う髙木くん」がたくさん見られて、そうして髙木くんの口から「JUMPが好きだ」と発せられるようになった今、漸く髙木くんが“Hey!Say!JUMPの髙木雄也”として存在していいんだ、と自分を認めたのかな、と勝手に思っています。
 髙木くんがメンバーから離れようとしていた時期に引き留めてくれた薮くん、少しずつ距離を縮めて軽口だって交わせるようになった伊野尾くん、Jr.の頃から先輩後輩として関係を築いていた光くん、何時だって髙木くんが笑える場所であり続けてくれた有岡くん、昔から髙木くんのことをお兄さんのように慕って髙木くんの良いところを発信し続けてくれた山田くん、髙木くんの年相応な反応を引き出してくれる圭人、「髙木くんはかっこいい」って目をキラキラ輝かせてストレートに思いを伝えてくれる裕翔くん、髙木くんを「雄也」と呼んで「雄也は僕がいないと」と側に居てくれた知念くん、そして髙木くんの大好きだった龍太郎。この9人がいたHey!Say!JUMPだからこそ髙木くんは続けようと思えたんだろうな、そして今の8人が変わらず側に居るからこそ髙木くんの中でHey!Say!JUMPが落ち着く場所になったんだろうな、と思います。
 ごくせんの頃から髙木くんは自分の意思で後ろへ後ろへと行っていたように感じられて、演技も出来ない、歌も自信がない、見た目だって俺は、と言っていた髙木くんにヤキモキしていた数年前が嘘のように、25歳の髙木くんは前に出てくれるようになりました。だから26歳の髙木くんの色んな姿が見たい。髙木くんの演技が好きです、髙木くんの歌が好きです、髙木くんの髪型も顔もスタイルも表情も、全部全部大好きです。
 だからもっと自分を信じて欲しいと思っています。常に向上していてほしいけれど、それでも「出来ない」ことなんて無いんだって思って欲しい。26歳の髙木くんはきっともスキルアップして、もっと色んな姿を見せてくれるのだと信じています。

 たくさんの喜怒哀楽を詰め込んだ25年間を胸に、26年目の今、笑顔お喜びが大からんことを心からお祈り申し上げます。

 髙木くん、お誕生日おめでとう!